天は神の栄光を物語り(詩編19)
チャプレンのことば
2023/02/28
キリスト教とチャペル
OVERVIEW
チャプレンからのメッセージです。
チャプレン プラント トーマス
天は神の栄光を物語り(詩編19)
戦争や紛争、環境問題が多発するなか、世界で人々は他者と環境が犯す死に注目している。しかし、聖パウロ礼拝堂※の脇は蝶と鳥の鳴き声に囲まれ、世界が生き生きとしていることに気付かされる。
※立教学院聖パウロ礼拝堂(新座キャンパス)
都会の生活では生命を見失う。動物は「可愛い」と「美味しい」に分けられ、木は紙としてプリンターに入れるものかお尻を拭くものでしかない。我々は他者を含め、世界の全てのものを資源とみなす。
昔の人が見た世界とは違う。仏教によれば、世の全てのものは仏性を表し、神道によれば、山も川もそのものは神々である。聖書の世界では木が手をたたき、山が歌い、天地が主の栄光を宣言する。全てのものは父の栄光に触れ、み言 に整えられ、聖霊に生かされている。故に聖フランシスコが月や鳥を自分の兄弟姉妹と呼んだ。
物質主義的な考え方は現世界の問題の原因であり、解決ではない。この世界を資源としてでなく、人間が属する家族として見る古代の考え方を持ってはいかがでしょう。
※立教学院聖パウロ礼拝堂(新座キャンパス)
都会の生活では生命を見失う。動物は「可愛い」と「美味しい」に分けられ、木は紙としてプリンターに入れるものかお尻を拭くものでしかない。我々は他者を含め、世界の全てのものを資源とみなす。
昔の人が見た世界とは違う。仏教によれば、世の全てのものは仏性を表し、神道によれば、山も川もそのものは神々である。聖書の世界では木が手をたたき、山が歌い、天地が主の栄光を宣言する。全てのものは父の栄光に触れ、み
物質主義的な考え方は現世界の問題の原因であり、解決ではない。この世界を資源としてでなく、人間が属する家族として見る古代の考え方を持ってはいかがでしょう。
※本記事は季刊「立教」263号(2023年2月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
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